鈴与シンワートのサステナビリティ
私たちは、鈴与グループ220年の事業継承を支える「共生(ともいき)」の精神に則り、事業活動を通してさまざまな社会課題に取り組むサステナブル経営を推進することで、新たな価値を創造し、皆様と共に、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
「共生」の精神を胸に、DXの推進を通してお客様と共に持続可能な社会の実現に寄与
鈴与グループは「共生(ともいき)」という言葉を経営理念に掲げ、1801年より220年にわたり事業を続けてまいりました。「共生(ともいき)」はもともと仏教用語で、過去、現在、未来という時間の流れの中で、自立した個が社会とつながり、共に生きていくという概念です。鈴与グループは、人と社会の安定的な持続、発展を念頭に、従業員、お客様、そして社会との「共生(ともいき)」の絆の下で事業を続けてきたと言えます。

今日、2030年までの世界共通の目標としてSDGs(持続可能な開発目標)、すなわち“将来世代のニーズを損なうことなく、現世代のニーズを満たす”ための開発目標への取り組みが、企業に強く求められています。このSDGsの考えは、まさに「共生(ともいき)」と合致する考え方です。
弊社は、SDGsを鈴与グループの経営理念を具現化するための目標ととらえ、その達成に向けて取り組むことを表明いたします。
鈴与グループにおいて弊社は、情報サービス企業として、お客様のDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に注力しており、本業を通してSDGsへの取り組みをまい進してまいります。さまざまな情報システムを組み合わせてお客様の経営課題の解決を図るDXは、経済生産性や業務効率、人々の働きやすさの向上においては目標8番「働きがいも 経済成長も」に、また、レジリエント(強靭でしなやか)な情報インフラの開発やイノベーション、テクノロジーの推進は、9番「産業と技術革新の基盤をつくろう」に、それぞれ根源的に貢献するものと考えます。
DXの推進は、さまざまな産業のお客様のニーズにお応えすることで、さまざまなSDGsの達成に貢献する可能性を秘めています。例えば、交通システムの提供で交通事故が減れば目標3番「すべての人に健康と福祉を」に、食料品の予約販売システムの提供で食品ロスが減れば12番「つくる責任 つかう責任」への寄与になるでしょう。私どもはあくまで“裏方”として、お客様の事業を支えながらSDGsの達成に貢献することに誇りを持って事業を進めてまいります。
こうしたDXの推進に必要なものは「人財」にほかなりません。弊社にとって、従業員こそが最大の財産であり、従業員一人ひとりの価値の総和が企業価値であり、その成長は企業価値の向上に直結すると考え、従業員教育に力を入れてきました。近年では専門職制度を導入し、研修の充実や専門性を発揮しやすい環境の整備を図りました。
加えて、健康経営に力を入れ、経済産業省の健康経営優良法人2021ホワイト500にも認定されました。 こうした取り組みは、目標4番「質の高い教育をみんなに」、3番「すべての人に健康と福祉を」にも寄与することであり、「人財」の育成、健康の増進、働きやすさの向上を目指し、今後もより一層力を入れてまいります。
環境への配慮も忘れてはなりません。特に脱炭素社会に向けて、企業が果たすべき責任は日に日に大きくなっています。 弊社では大量のエネルギーを必要とするデータセンターを中心に、施設に導入する各種設備はエネルギー効率の優れたものを選定し、CO2排出の削減に努めるほか、再生可能エネルギー由来のグリーン電力への切り替えも積極的に進めてまいります。
2020年からのコロナ禍においては、在宅化が進み、消費の場や事業活動の場もインターネットへと移りました。その影響から、弊社が提供する領域も、従来の大規模システムから、ECをはじめとした消費者、生活者との接点のDX化が増加しています。今後もお客様満足度の向上を目指し品質・情報セキュリティ確保の活動に力を入れながら、信頼性の高い情報サービスの提供をこれまで以上に追求してまいります。
鈴与シンワートは、鈴与グループ220年の事業継続を支える「共生(ともいき)」の精神に則り、事業活動を通してさまざまな社会課題に取り組み、新たな価値の創造に努めることで、皆様と共に、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
2021年5月20日
鈴与シンワート株式会社
代表取締役社長
SDGs (Sustainable Development Goals (持続可能な開発目標))
2015年9月に国連で全会一致で採択された2030年までの国際開発目標で17の目標と169のターゲット達成により「誰一人取り残さない社会」の実現に向け、途上国および先進国で取り組むものです。

SDGsの目標17項目はこちらで確認いただけます。(国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所様のWebサイトにリンク)
マテリアリティ(重要課題)
今回、共生の理念に照らし、弊社は「将来どのような社会課題を解決する企業でありたいか」という“ありたい姿”を考え、「持続的に成長するために取り組むべき重要な課題」=重要課題(マテリアリティ)を特定することとしました。
鈴与グループは、「社会との共生」、「お客様・取引先との共生」、「社員同士・グループ各社間の共生」の3つの「共生」をグループ共通の経営理念として掲げ、実践してまいりましたが、その取り組みは、昨今のESG/SDGsによる社会課題解決への取組みと通じるものであると考えます。
マテリアリティ(重要課題)特定のプロセス
マテリアリティの特定プロセスは次のとおりです
- Step1.社会課題の抽出(把握と整理)
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持続的な開発目標であるSDGsやESG投資銘柄の評価項目、社会的責任の国際規格であるISO26000といった国際的なガイドラインなどからを弊社を取り巻く社会課題を確認しました。
- Step2.優先順位付け
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抽出した社会課題と弊社の経営理念、事業内容、経営課題とを照合し、弊社の経営に及ぼす影響度、ステークホルダーに与える影響度で優先順位付けし、重要課題候補を作成しました。
- Step3.妥当性の確認
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経営層のミーティングを通じて、経営理念との整合性、重要課題候補の妥当性の確認を行いました。
- Step4.マテリアリティ(重要課題)の特定
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取締役会での報告を経て、マテリアリティ(重要課題)を特定しました。
マテリアリティ(重要課題)表
3つの「共生」 | E | S | G | マテリアリティ(重要課題) | マテリアリティ(重要課題)取組みテーマ | 関連する主なSDGs |
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社会との共生 | E | S | - | DX推進による サステナビリティの実現 |
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E | - | - | 脱炭素・資源循環社会にむけた 環境への配慮 |
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- | S | G | 透明で 責任ある経営 |
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お客様・取引先との共生 | - | - | G | 情報セキュリティの向上と 品質の追求 |
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E | S | G | 社会・環境にやさしく責任ある サプライチェーンの実現 |
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社員同士、グループ各社との共生 | - | S | - | 人権と多様な人材・働き方の尊重 |
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3つの「共生」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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社会との共生
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3つの「共生」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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お客様・取引先との共生
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3つの「共生」 | ||||||||||||||||||||||||
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社員同士、グループ各社との共生
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