導入事例 株式会社 第一生命経済研究所様
エンタープライズ向けCMS導入事例

第一生命経済研究所様

第一生命グループの情報発信・政策提言・コンサルティング機能の充実を図ることを目的としたシンクタンクである株式会社 第一生命経済研究所がエンタープライズ向けCMSを導入しました。
本システムの構築は、鈴与シンワート株式会社が担当し、Webサイトのユーザビリティの向上、業務効率化を支援しました。

株式会社 第一生命経済研究所(以下、第一生命経済研究所)は第一生命グループの情報発信・政策提言・コンサルティング機能の充実を図ることを目的としたシンクタンクです。経済と生活、マクロとミクロをカバーするユニークな研究所として様々なメディアを通じて情報発信を行っています。ユーザビリティの向上、高度なアクセス分析の実現、業務効率化を図るためにWebサイトをリニューアルしました。
Webサイトリニューアルの経緯や、エンタープライズ向けCMS導入の効果について、第一生命経済研究所取締役の岡田 光史様とWebサイトの運営を担われている渡邊勝史様に伺いました。

貴社の事業概要をご教示ください。
第一生命経済研究所は、第一生命グループの情報発信・政策提言・コンサルティング機能の充実を図ることを目的として1997年に設立されたシンクタンクです。その後、2002年には生活関連を調査研究分野とするライフデザイン研究所と合併し、研究分野の幅を拡げ、2009年には第一生命ウェルライフサポートと合併し、健康・医療・介護に係る情報発信機能の強化を図っております。
経済と生活、マクロとミクロをカバーするユニークな研究所として様々なメディアを通じて情報発信しています。
また、人的資本経営の重要性が高まる中、企業・団体の皆さま向けにwell-being向上のための各種セミナー・研修も行っております。
貴社のPRがありましたらご教示ください。
第一生命グループが制定したグループ・パーパス「共に歩み、未来をひらく 多様な幸せと希望に満ちた世界へ」のもと、「多様で創造的な思考とわかりやすい発信」で、お客さまの「今と未来を照らす」シンクタンクとして、調査・研究、情報発信を行っています。
具体的には、マクロ経済・金融、保険・年金、社会保障、人口問題等に加え、ESG、テクノロジー、ライフデザインといった幅広い分野についての年間1800本にもおよぶレポートをホームページに掲載し、無償で提供しています。
また、テレビやデジタルメディアを中心に各種メディアを通じて様々な情報発信をしています。
第一生命経済研究所様
ご担当されている業務をご教示ください。
ホームページへの情報掲載面やセキュリティ面での運用管理、各掲載ページのアクセス分析などをしてWebサイトのSEO対策などをしています。
また、社内で使用しているPCやネットワークなどのシステムインフラの整備をしたり、様々な生成AIを活用して業務効率アップを推進するといった業務を担当しています。
エンタープライズ向けCMSを導入する前に抱えていた課題や検討開始時期をご教示ください。
ホームページのリニューアル前はPDFのみの情報発信だったため、以下のような多くの課題がありました。
  • モバイル機器に非対応であること(PDFのみの提供で非レスポンシブだったこと)
  • SEOに弱くPV数が伸び悩んでいたこと
  • 運用委託しているためメンテナンスに時間がかかること
  • サイトの検索性が悪いこと
  • レポートを1本読んだら離脱されることが多く、サイト内の回遊性が低いこと
  • PDF提供のため十分なアクセス履歴が取得できないこと

そこで、2019年7月頃からCMSの選定をはじめ、基本構成、デザイン、盛り込む機能・ページの見せ方などの検討を社内で開始しました。そして、ちょうど1年後の2020年7月から開発を開始し、2021年4月に本番リリースを迎えました。

サービス製品選定において特に重視した点をご教示ください。
WordPress等のオープンソースをベースとしたCMSは、セキュリティポリシーの観点から断念し、エンタープライズ向けCMSの採用を検討しました。
最終的に動的CMSと静的CMSのうち、どちらにするかを検討しましたが、弊社が盛り込みたい機能(レポートのカテゴリ別、エコノミスト・研究員(執筆者)別などをリアルタイムで検索することなど)の実現可能性の観点から、本CMSを選択するに至りました。
エンタープライズ向けCMS導入に鈴与シンワートを採用した理由をご教示ください。
メーカーから「本CMSの機能に精通している優秀なエンジニアが揃っている」との強い推薦があったことに加え、開発スタッフ、営業の方と実際にお会いして、弊社の要望(機能、納期、開発コスト、サーバ管理等)に対応していただけると確約いただいたことが採用の決め手となりました。
エンタープライズ向けCMS導入後の効果をご教示ください。

Webサイトをリニューアルして約4年半経過しましたが、以下の通りの効果が出ています。

  • PV数の大幅な増加(導入後4年で約6倍に増加)
  • Webサイトを通じた弊社認知度の向上
  • レスポンシブに対応し、スマホからの閲覧者が増えたことによるユーザー層の拡大
  • 各レポートの高度なアクセス分析の実現
  • レポート投稿の迅速化
  • 運用を内製化したことによる作業効率化

【ユーザビリティでの導入効果】
ユーザビリティ向上のために、従来通りPDFで表示もできるようにしつつ、テキストでのレポート掲載をしました。レスポンシブ対応が可能になったことで、スマホからの閲覧、SNSへの拡散なども増え、ユーザー層の拡大につながりました。
また、Webページごとの高度アクセス分析が可能になったため、より良いレポート作成ができるようになりました。
動的CMSだとレスポンスが遅いことを懸念していましたが、キャッシュ機能を導入することで払拭されました。

【運用面での導入効果】

レポートの入稿から公開までの作業を迅速化したいという弊社の要望も叶えられました。
従来は、入稿から公開まで1時間半ほどかかっていましたが、エコノミスト・研究員のコラム入稿画面を開発したことと、マークダウン形式で入力することによって、入稿から公開までの所要時間が30分程度と大幅に短縮されました。
また、従来はWebサイトの管理をグループのシステム会社に委託していましたが、リニューアル後はレポートをHTML化する作業以外のWebサイトの更新や管理を内製化したことによってページの修正などが迅速化でき、作業効率化を図れました。
その他の導入効果としては、ホームページのPV数向上・露出拡大により、メディアからの取材増加、TV・ラジオ・動画配信への出演の増加、講演会の増加などにつながっています。

鈴与シンワートの評価をご教示ください。(営業担当・導入担当など)
営業担当の方には開発当初から一貫してご担当いただき、契約やコスト面の調整にご尽力いただき、大変ありがたく思っております。開発メンバーの方々には、9ヶ月の開発期間(デザインの確定も含む)の中、弊社の要望にひとつひとつ向き合い、対応策を提案していただき、理想のWebサイトができたと大変感謝しております。
コロナ禍だったため、対面での打ち合わせが難しく、打ち合わせはオンライン会議・データのやり取りはオンラインストレージでしたが、スムーズに行えました。
また、Webサイト稼働後にも様々なメンテナンスにご対応いただきました。
今後、鈴与シンワートに期待することをご教示ください。
保守メンバーの方を固定いただき、安定的なWebサイトの保守をお願いいたします。
また、世の中の技術は発展し続けていくので、例えば生成AIのWebサイト管理への活用など、最新の情報をご共有・ご提案いただきたく存じます。
将来のサイトリニューアルに向けて、両者でノウハウを共有して効率的な開発ができたら良いと考えております。

以上
ご回答いただき誠にありがとうございます。

会社概要

名称 株式会社 第一生命経済研究所
所在地 〒100-0006
東京都千代田区有楽町1丁目13番1号
設立年月日 1997年4月1日
事業内容
  • 国内外の経済・金融・社会・文化に関する調査・研究
  • 保険・年金に関する市場動向、および生活保障(社会保障・企業内福祉)、家計動向、人口問題(少子化・高齢化)等に関する調査・研究
  • ライフデザイン(健康・教育・家族・心など)に関するさまざまな調査・研究
  • Well-being、幸せの向上などに関する調査・研究
  • 講演会・セミナーの開催、出版物・資料の刊行その他各種情報提供サービス等
  • Well-being向上のための各種セミナー・研修
URL https://www.dlri.co.jp/

サービスサイト

    • データセンターサービス
    • クラウドサービス
    • 基幹・ビジネスパッケージ
    • ITインフラ構築・保守運用
    • S-PAYCIAL with 電子給与明細
    • S-PAYCIAL with 電子年調申告
    • S-PAYCIAL with 電子人事申告
    • POSITIVE
    • 奉行クラウド / 奉行V ERPクラウド
    • Superstream-NX等、人事・財務会計ソリューション
    • 運転前アルコールチェック&検温クラウドサービス「あさレポ」
    • 従業員エンゲージメント向上支援クラウドサービス 「ここレポ」
    • Salesforce®関連ソリューション
    • 物流業務コンサルティング
    • 物流ITコンサルティング
    • 物流システム開発

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