サステナビリティ 健康経営
鈴与シンワートは、弊社の大切な財産である従業員の健康管理を重要な経営課題と捉え、従業員一人ひとりとその家族の心身の健康保持・増進に取り組んでいます。
※「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
※健康経営優良法人については「外部からの評価」をご参照ください。
健康経営の方針・目的
鈴与シンワートは、「従業員一人ひとりが心身ともに健康で活き活きと活躍すること」を経営上の課題として、健康経営に戦略的に取り組んでいます。2019年より定期的な健康アンケートを実施するとともに、鈴与健康保険組合との積極的な連携(コラボヘルス)により健康関連データを経年で把握し、施策の検討・実施・評価・改善に取り組んでいます。健康経営を通じて、従業員の健康意識と主体的な行動変容を促し、アブセンティーズムおよびプレゼンティーズムの低減、ワーク・エンゲージメントの向上を、パフォーマンスと生産性の向上につなげることを目指します。
当社は、健康経営の取り組みを従業員の成長と会社の持続的成長につなげ、さらに会社の成長を従業員の幸福につなげるWell-beingの好循環を生み出します。この循環によって企業価値を高め、お客様・従業員をはじめとするステークホルダーに信頼され、選ばれる会社であり続けるとともに、事業活動を通じて社会課題に取り組み、新たな価値を創造することで、持続可能な社会の実現に貢献します。
健康宣言
鈴与シンワートは、グループ共通の経営理念「共生(ともいき)」の精神の下、健康経営の視点を重視し、従業員一人ひとりとその家族の心身の健康保持・増進に取り組むことを宣言します。
ITのプロフェッショナルである弊社にとって最大の財産は従業員であり、従業員の健康保持・増進は経営課題の1つです。
従業員が心身ともに健康で活き活きと活躍することが、「共生」の理念を具現化し、弊社の企業価値向上と持続的成長を促し、お客様に常に選ばれる会社であり続けていくことに繋がるものと考えています。
従業員一人ひとりが健康意識を高め、主体的に心身の健康保持・増進に取り組めるよう、各種施策を推進してまいります。
2019年10月1日制定
2025年9月30日改定
鈴与シンワート株式会社
代表取締役 社長執行役員 本多 正樹
健康経営推進体制
当社は、社長執行役員を健康経営推進最高責任者とし、経営課題の解決と従業員の健康保持・増進を一体的に進めています。
管理本部長は、健康経営の方針、目標および推進計画の策定を含む企画推進を担い、人事部は健康経営事務局として、従業員の健康課題の把握、施策の企画・実施、KGI・KPIおよび施策実績の確認、効果検証、社内への情報発信ならびに関係部門との調整を行っています。
従業員の健康状態、重点健康課題、施策の実施状況および健康関連指標の推移については、経営会議・取締役会に報告し、今後の対応や施策の見直しについて確認・議論しています。
施策の検討・実施・評価にあたっては、産業医等の専門職、鈴与健康保険組合、衛生委員会、EAP等の外部専門機関、社員代表および各部門の管理職と連携し、継続的な改善を図っています。

※健康情報は、法令および社内規程に基づき適切に取り扱い、経営層への報告や施策の検討には、原則として個人を特定しない集計・分析情報を使用しています。
健康経営の目標と評価指標
当社は、健康経営で解決したい経営課題として、「従業員一人ひとりが心身ともに健康で活き活きと活躍すること」を掲げています。その実現に向け、アブセンティーズムおよびプレゼンティーズムの低減によるパフォーマンス・生産性の向上と、ワーク・エンゲージメントの向上による個人と組織の活性化を目指します。
その達成状況を確認する最終的な評価指標として、「アブセンティーズム」「プレゼンティーズム」「ワーク・エンゲージメント」を設定し、各指標の実績値と目標値を継続的に確認しています。
健康関連の最終的な目標指標
| 項目 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 目標 |
2030年度 目標 |
|
|---|---|---|---|---|---|---|
| ◆ワークエンゲージメント(注1) (ユトレヒト・ワーク・エンゲイジメント尺度準拠) |
素点(6点満点) | 2.90点 | 2.91点 | 2.95点 | 3.00点 | 3.5点以上 |
| ◆アブセンティーズム(注2) (1年間に体調不良で休んだ日(有休含む)) |
日 | 3.33日 | 3.25日 | 3.16日 | 3.0日 | 1.5日以下 |
| ◆プレゼンティーズム(SPQ)(注3) | 損失割合(%) | 22.1% | 23.3% | 21.6% | 20% | 15%以下 |
- ワークエンゲージメント:ストレスチェックに追加した質問の「仕事から活力を得ていきいきとしている(活力)」「仕事に誇りややりがいを感じている(熱意)」「仕事に熱心に取り組んでいる(没頭)」の3問の回答の平均点<2025年度の測定人数767名、回答率99.5%>
- アブセンティーズム:ストレスチェックに追加した質問「昨年度1年間の延べ傷病休業日数」の平均<2025年度の測定人数767名、回答率99.5%>
- プレゼンティーズム:ストレスチェックに追加した質問「病気や怪我がないときに発揮できる仕事の出来を100%として、過去4週間の自身の仕事を評価」した結果から、1年間の損失割合を算出。<2025年度の測定人数767名、回答率99.5%>
戦略マップ
当社は、従業員の健康診断、ストレスチェック、健康アンケート、勤怠その他の健康関連データを用いて健康課題を把握し、優先して対応する課題を定めています。
戦略マップでは、重点健康課題に対応する施策、施策の実施状況、従業員の意識・行動および健康状態の変化、健康関連の最終的な目標指標とのつながりを示しています。健康関連の最終的な目標指標として、アブセンティーズム、プレゼンティーズムおよびワーク・エンゲージメントを継続的に確認し、その結果を施策や推進計画の見直しに反映しています。
本戦略マップは、経済産業省の「健康投資管理会計ガイドライン」を参考に作成しています。矢印は、当社が想定する施策から効果までのつながりを示しており、各指標の変化を確認しながら、取り組みの有効性を検証しています。
※2025年度に分類を変更した指標または新たに設定した指標については、過年度実績を掲載していない場合があります。
健康経営に取り組む背景とこれまでの歩み
当社の健康経営は、2015年に始めた働き方・休み方改革を原点としています。長時間労働への対応から、目の前の健康課題に一つずつ向き合い、地味でも地に足の着いた取り組みを積み重ねながら、従業員の心身の健康、成長と幸せを支える取り組みへと発展させてきました。
働き方・休み方改革への取り組み(2015年~)
当時、IT業界では長時間労働による健康障害が懸念されていました。当社は2015年から働き方・休み方の見直しを進め、総実労働時間の削減と休暇取得の促進に取り組みました。年間総実労働時間は、2014年度の2,099時間から2018年度には1,920時間となり、この取り組みが当社の健康経営の原点となりました。
健康課題への取り組み着手(2019年~)
2019年の健康宣言を契機に、過重労働による健康障害の防止、メンタルヘルスケアの推進、定期健康診断受診の徹底を基礎として、健康関連データの把握・分析と健康投資の充実を進めました。目立つ施策を追うのではなく、「地味でも地に足の着いた取り組み」を一つずつ積み重ねてきました。
従業員の成長と幸せのための健康経営へ(2020年~)
事業環境の変化や人財の専門性強化を進める中で、従業員が心身ともに健康で、能力を十分に発揮できる環境の重要性が高まっています。当社は、従業員の成長と幸せが会社の成長につながる好循環を目指し、健康課題や施策の実施結果を確認しながら、健康経営の取り組みを深めています。
健康経営の取り組みによる各種数値指標
健康投資施策の取組状況に関する指標
| 項目 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 目標 |
||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 定期健診受診率 | 100% | 100% | 100% | 100% | ||
| 二次健診(精密検査・再検査)の受診率 | 54.2% | 60.3% | 62.0% | 80% | ||
| 特定保健指導実施率 | 44.6% | 26.0% | 24.0% | 60% | ||
| 配偶者健診受診率 | 46.3% | 43.4% | 47.5% | 50% | ||
| ストレスチェック受検率 | 96.2% | 96.7% | 96.3% | 97% | ||
| 長時間労働者比率 | 60時間を超える法定時間外労働の発生率 | 管理職 | 1.96% | 1.42% | 2.10% | 0.68% |
| 非管理職 | 0.2% | 0.5% | 0.4% | 0.5% | ||
| 過重労働者産業医面談対象者の面談実施率 | 56.7% | 32.8% | 24.7% | 60% | ||
| 年次有給休暇取得率 | 73.9% | 67.5% | 72.8% | 75% | ||
| 総実労働時間(年間) | 1,948時間 | 1,966時間 | 1,983時間 | 1,900時間 | ||
| 在宅勤務率(注4) | 63.6% | 66.4% | 66.6% | 60% | ||
従業員等の意識変容・行動変容に関する指標
| 項目 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 目標 |
||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 朝食 | 毎日食べる | 59.6% | 61.6% | 58.6% | 70% | |
| 飲酒習慣 | 飲まない または 1日1合未満 | 45.1% | 49.5% | 48.9% | 50% | |
| 喫煙習慣 | タバコを吸わない人の割合 | 78.3% | 77.7% | 77.9% | 80% | |
| 運動習慣 | 1回30分以上の運動を週1日以上 | 24.7% | 27.6% | 29.0% | 28% | |
| 睡眠 | 睡眠で休養が十分にとれている | 47.5% | 48.7% | 48.6% | 60% | |
| 高血圧者のうち、ハイリスク者の管理(治療継続)率 | 84.4% | 76.7% | 77.9% | 85% | ||
| ヘルスリテラシー | ヘルスリテラシー尺度の高スコア(5段階4以上)者の割合 | 65% | 66.8% | 67.7% | 68% | |
| 血圧 有所見率 (注5) |
高血圧者(収縮期血圧160mmHg以上または 拡張期血圧100mmHg以上の人)の割合 |
17% | 19.3% | 18.4% | 16% | |
| 血糖 有所見率 (注5) |
空腹時血糖が200mg/dl以上の人の割合 | 0.8% | 1.2% | 1.2% | 0.4% | |
| 脂質 有所見率 (注5) |
中性脂肪30-149以外、HDLコレステロール 49-119以外、LDLコレステロール60-119以外の割合 |
29.3% | 32.6% | 35.9% | 30% | |
| 肝機能 有所見率 (注5) |
GOT(AST)31以上またはGPT(ALT)31以上または γ-GTP51以上者の割合 |
23.8% | 24.4% | 24.2% | 25% | |
| 適性体重者率 | BMI18.5以上25未満者の割合 | 59.2% | 55% | 54.8% | 60% | |
| 高血圧治療中で血圧がコントロールされている割合 | % | 62.3% | 60.5% | 58.1% | 60% | |
| ストレスチェック 高ストレス者の割合 | % | 16.36% | 15.25% | 14.0% | 14.5% | |
| 傷病による休職率(1か月以上の休業者および休職者の割合) | % | 2.5% | 2.79% | 2.04% | 1.2% | |
| 離職率 | (定年再雇用者除く。( )は新卒3年以内離職率) | % | 4.44% (13.7%) |
2.95% (10.3%) |
2.62% (4.4%) |
- |
| 平均勤続年数 | 年 | 11.7年 | 11.6年 | 10.6年 | - | |
- 在宅勤務率は、在宅勤務を行った日を出勤日数で割った数。2021年度は第4四半期のみ、2022年度以降は通期の統計。
- 有所見者率(血圧、血糖、脂質、肝機能)と適正体重者率は35歳以上を対象に集計。
総評
2025年度は、プレゼンティーズム(心身の不調によるパフォーマンス損失割合)が23.3%から21.6%、アブセンティーズム(体調不良による欠勤日数)が3.25日から3.16日、高ストレス者の割合が15.3%から14.0%、傷病による休職率が2.79%から1.91%となるなど、従業員の心身の健康やパフォーマンスに関する一部の指標で改善が見られました。一方で、目標水準に達していない指標もあり、引き続き各指標の推移を確認しながら、健康課題に応じた取り組みを進めていく必要があると認識しています。
特に重要な健康課題の一つが、「睡眠・休養の改善」です。「睡眠で休養が十分にとれている」従業員の割合は2025年度も48.6%にとどまり、近年は50%前後で推移しています。睡眠・休養の状況は、従業員の健康だけでなく、日中の集中力や仕事のパフォーマンスにも関わることから、引き続き重点的に取り組む課題と位置づけています。睡眠に関するセミナーや情報提供等を継続するとともに、施策の実施状況と各指標の変化を確認し、より効果的な取り組みにつなげていきます。
「生活習慣病の重症化予防」についても課題があります。2025年度の脂質有所見率は36.0%と前年度から上昇し、血圧についても目標水準には達していません。また、特定保健指導実施率も低い水準にとどまっています。定期健康診断の受診率100%を維持するだけでなく、健診結果をその後の行動につなげることが重要であることから、二次健診の受診勧奨や保健指導、治療継続への働きかけなどを通じて、疾病の早期発見・早期治療と重症化予防を進めていきます。
「働き方」の面では、年次有給休暇取得率が72.8%となり目標を上回った一方、年間総実労働時間は1,983時間と前年度から増加しました。また、60時間を超える法定時間外労働の発生率は、非管理職では低い水準を維持しているものの、管理職では前年度から上昇しています。休暇取得の促進に加え、長時間労働の防止や業務の進め方を含めた労働時間全体の適正化を継続して進めていきます。
「メンタルヘルス」については、高ストレス者の割合や傷病による休職率に改善が見られました。今後も、ストレスチェックの結果や集団分析を職場環境の改善につなげるとともに、セルフケア・ラインケア、相談体制の充実、休職者の円滑な職場復帰支援などを継続し、改善傾向を一過性のものとしないよう取り組んでいきます。
当社では、こうした健康課題への取り組みとその結果を継続的に確認し、改善が見られた指標についても推移を注視するとともに、目標との乖離や悪化が見られる指標については、その背景や施策の実施状況を確認し、次の取り組みに反映していきます。また、定性的な面では、健康経営への取り組みが採用活動において応募者から認知・評価され、当社の働く環境や人材を大切にする姿勢を知っていただく機会となっており、優秀な人材の採用にもつながっていると受けとめています。
今後も、従業員一人ひとりが心身ともに健康で、いきいきと働き続けられる環境づくりを進めるとともに、健康施策の実施にとどまらず、その効果を各種指標で継続的に確認しながら、従業員の健康保持・増進とパフォーマンスの向上につながる健康経営を推進していきます。
健康保持・増進の取り組み
当社は、健康診断、ストレスチェック、健康アンケート、勤怠その他の健康関連データを活用して、従業員の健康課題を把握し、重点的に取り組む課題を定めています。
各施策については、実施状況・参加状況だけでなく、従業員の意識・行動や健康状態の変化なども継続的に確認しながら、その結果を施策や推進計画の見直しに反映しています。
2026年度は、2025年度までの実績や健康関連データの分析結果を踏まえ、生活習慣病の重症化予防、メンタルヘルス対策と職場環境改善、睡眠・休養、運動習慣等の取り組みを進めています。
1.健康診断と生活習慣病の重症化予防
- 従業員の疾病の早期発見・早期治療と生活習慣病の重症化予防に向け、定期健康診断の受診を徹底するとともに、健康診断結果に応じた受診勧奨や保健指導を行っています。
- 2025年度の定期健康診断受診率も100%となりました。一方、精密検査・再検査等が必要と判定された従業員の二次健診受診率は62.0%であり、さらなる向上が必要と考えています。
このため、生活習慣病等の重症化予防を重点健康課題の一つと位置づけ、対象者への受診勧奨と継続的なフォローを行っています。二次健診受診率については、2026年度70%を目標として取り組みを進めています。 また、鈴与健康保険組合と連携し、特定保健指導や健康状態に応じた保健指導等を実施しています。
【定量的実績データは別表のとおり】
2.メンタルヘルスケアと職場環境改善
- 従業員の心の健康を支えるため、ストレスチェック、セルフケア研修、管理職を対象としたラインケア研修、外部EAP機関による相談窓口、休職者の職場復帰支援等を実施しています。
- 2025年度のストレスチェック受検率は96.3%、高ストレス者の割合は14.0%でした。
ストレスチェックの結果については、個人への結果通知に加え、部門単位で集団分析を行い、職場環境の改善にも活用しています。
<ストレスチェックの集団分析を活用した職場環境改善>
2023年度から、ストレスチェックの集団分析結果を各部門の職場環境改善につなげる取り組みを強化しています。
事業部長等の組織長を対象に、集団分析結果の見方や課題の捉え方に関する研修を実施し、自部門の分析結果から職場の課題を考え、改善に向けた取り組みを検討しています。
2025年度の研修は参加対象の16部門から35名が参加、研修後のアンケートでは90%を超える管理職が集団分析結果を理解できたと回答しました。各部門で検討した改善策については、その後の取り組み状況を確認するとともに、2026年度のストレスチェックや集団分析結果等を通じて職場環境の変化を確認し、継続的な改善につなげていきます。
- メンタルヘルス疾患の予防と早期発見のため、入社時をはじめとした階層別のセルフケア研修、全管理職を対象とした年1回のラインケア研修を行っています。
【定量的実績データ】
ラインケア研修 参加者数200名(参加率89.7%)(2026年1月開催分)
セルフケア研修 参加者数406名(参加率78.9%)(2026年2月開催分)【満足度指数】
【個別施策の投資額】
ラインケア研修 82.5(100点満点)
セルフケア研修 81.6(100点満点)
ラインケア研修210千円/セルフケア研修140千円(直接人件費除く)
- 外部提携機関の臨床心理士によるカウンセリングの実施や、心理職などのカウンセラーや主治医、産業医と連携した休業者の復職支援に取り組んでいます。
【定量的改善データ】
メンタル不調による長期休業者は2022年度から2024年度にかけてはほぼ横ばい(2.57%→2.5%→2.76%)となっていた。その後、取り組みの効果が現われ、2025年は、1.91%と改善
3.睡眠・休養の改善
- 当社では、睡眠・休養を従業員の心身の健康と仕事のパフォーマンスに関わる重要な健康課題の一つと捉えています。
- 毎年実施の健康アンケートでは、「睡眠で休養が十分にとれている」と回答した従業員の割合が、2025年度は48.5%となっており、約半数の従業員が十分な休養を実感できていない状況にあります。
これまで、睡眠に関する正しい知識の習得と生活習慣の改善を目的として、睡眠に関するセミナー等を実施してきました。
<睡眠に関する実態調査と改善>
2026年度は、従業員の睡眠の実態と仕事への影響をより詳しく把握するため、全従業員を対象とした睡眠に関するアンケートを実施し、391名から回答を得ました。
アンケートでは、睡眠時間や睡眠による休養感に加え、日中の集中力・判断力や仕事の能率、勤務形態、通勤時間、夜間対応、終業後の業務連絡、勤務間の休息等について確認しました。
その結果、勤務日の睡眠時間が6時間未満の従業員は44.2%、睡眠不足によって集中力・判断力への影響を感じている従業員は69.3%、仕事の能率への影響を感じている従業員は59.3%となりました。
調査結果は全従業員にフィードバックするとともに、睡眠に関する情報提供や相談先の周知、終業後の業務連絡への配慮、夜間対応後の休息確保等の取り組みにつなげています。
今後も同様の指標を継続的に確認し、睡眠・休養の改善状況と仕事のパフォーマンスへの影響を確認しながら、必要な施策の見直しを行っていきます。
4.健康意識・ヘルスリテラシーの向上
- 従業員一人ひとりが自身の健康状態を理解し、主体的に健康づくりに取り組めるよう、健康に関する情報提供や研修・セミナーを実施しています。
- 2025年度の健康アンケートでは、ヘルスリテラシー尺度の高スコア者の割合は67.7%となりました。
健康診断結果の見方、生活習慣病予防、女性の健康、メンタルヘルス、睡眠、運動等、その時々の健康課題に応じたテーマを取り上げ、従業員が自身の健康について考え、行動するきっかけづくりを行っています。
<女性の健康支援>
女性特有の健康課題について、女性従業員だけでなく、管理職や周囲の従業員も理解を深めることが重要と考え、女性の健康に関する情報提供やセミナー等を実施しています。
2025年度は「男性にも女性にも聞いてほしい!!女性特有の健康課題を考えるセミナー ~ライフデザインと健康を考えるプレコンセプションケア~」と題したセミナーを実施。参加者アンケートでは、88.2%が「理解が深まった」と回答しました。
今後も、従業員のニーズや健康課題を踏まえながら、必要な情報提供と支援を行っていきます。
【定量的実績データ】
参加者数178名(2025年10月開催分)
【満足度指数】
72.8(100点満点)
【個別施策の投資額】
93千円(2025年度)
5.健康情報の活用
- 健康保険組合の推進するヘルスケアプラットフォーム「PepUp(ペップアップ)」ならびに弊社 の導入した「PepUp for work」((株)JMDC提供)を利用した健康関連データの可視化により、従業員の行動変容を促しています。
- 従業員個々人が、自身の経年の健診結果の把握や、日々の歩数や体重、睡眠時間、食事の記録、健康関連コラム学習などを通じて、健康への意識を高め、行動変容につなげています。
【定量的実績データ】
【個別施策の投資額】
PepUp利用者数789名/利用率99.4%(2026年9月30日時点)
2,530千円(2025年度)
6.長時間労働の防止と休暇取得の促進
- 長時間労働による健康障害を防止するため、労働時間を継続的に把握し、一定時間を超える時間外労働が発生した従業員に対する本人・上司への注意喚起や、必要に応じた産業医面談等を実施しています。
- また、年次有給休暇の取得を促進し、従業員が適切に休養を取ることができる職場環境づくりに取り組んでいます
- 2025年度の年間総実労働時間は1,983時間、年次有給休暇取得率は72.8%でした。
- 労働時間や休暇取得状況については継続的に確認し、長時間労働が発生している部門や従業員への対応につなげています。
7.仕事と治療・育児・介護等の両立支援
- 従業員が治療、育児、介護等と仕事を両立しながら安心して働き続けることができる環境づくりに取り組んでいます。
- 介護については、介護休業・介護休暇等の制度に加え、従業員が必要な情報を早期に得て、仕事との両立について考えることができるよう、情報提供や研修等を実施しています。
今後も、従業員の状況に応じて必要な制度や支援を利用できるよう、情報提供と相談支援を行っていきます。 - 【定量的実績データ】
延べ参加者数220名(2026年9月迄)
【個別施策の投資額】
796千円(2025年度、介護相談を含む)
労働安全衛生の状況
従業員の労働安全衛生に関する活動は、健康経営の取り組みの土台です。弊社では、厚生労働省の「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」に従い、「衛生委員会」を中心に従業員の労働災害防止に取り組んでいます。
基本方針(2026年度安全衛生推進計画より)
従業員が心身ともに健康で活き活きと活躍できる環境の実現を安全衛生上の最重要課題と位置付け、労働安全衛生法規を遵守し、安心・安全で快適な職場環境づくりと、福利厚生施策の充実をはかります。
目標(2026年度安全衛生推進計画より)
- 労災事故ゼロ(月単位)
- 5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)の徹底
- 定期健康診断の100%受診と二次健診受診率向上(80%以上)、配偶者健診の充実
- 法定有資格者(衛生管理者、衛生推進者)の活動充実、産業医および人事・保健スタッフとの連携強化
- 年次有給休暇取得日数:1人当たり年16.5日/取得率75%以上
- メンタルヘルスおよび休息促進対策の充実(ワークエンゲージメント指数改善)
労働安全衛生に関する労使協議・コミュニケーションの状況(回)
| 項目 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
|---|---|---|---|---|
| 衛生委員会兼36協定協議会(毎月開催) | 本社 | 12 | 12 | 12 |
| 大阪 | 12 | 12 | 12 | |
| 合計 | 24 | 24 | 24 | |
| 職場懇談会(4半期毎開催) | 本社 | 4 | 4 | 4 |
| 大阪 | 4 | 4 | 4 | |
| 合計 | 8 | 8 | 8 | |
労働災害の発生状況(件)
| 項目 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
|---|---|---|---|---|
| 新規発生件数 | 労災 | 0 | 2 | 0 |
| 通災 | 0 | 2 | 2 | |
| 合計 | 0 | 4 | 2 | |
※死亡災害の発生は、0件です。
労働安全衛生についての危険源特定・リスク評価
- IT企業である弊社は、情報機器を活用したVDT作業における人間工学無視の危険源に着目、無理な姿勢、照度の過不足、精神的なストレスなどに起因する身体的・精神的な不調の発生、業務効率低下等のリスクの除去、低減を図るリスクアセスメントに取り組んでいます。
- 昨今の新しい働き方では、在宅勤務における離席時の転倒による骨折裂傷などの労働災害が複数発生、職場(執務環境)としての自宅に潜むリスクの洗い出し、注意喚起と発生防止につなげています。
外部からの評価
1.健康経営銘柄・健康経営優良法人
鈴与シンワート株式会社は、2026年3月9日、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄2026」に選定されました。あわせて、経済産業省が制度設計し、日本健康会議が認定する「健康経営優良法人2026(大規模法人部門(ホワイト500))」に認定されています。
健康経営銘柄とは
健康経営銘柄とは、経済産業省と東京証券取引所が共同で、東京証券取引所に上場している企業の中から、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践している「健康経営」に優れた企業を選定する制度で、長期的な視点から企業価値の向上を重視する投資家にとって魅力ある企業として紹介することを通じ、企業による「健康経営」の取り組みを促進することを目的としています。
健康経営優良法人認定制度とは
健康経営優良法人認定制度とは、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから社会的な評価を受けることができる環境を整備することを目的に、日本健康会議が認定する顕彰制度です。
※詳細は経済産業省のWebサイトをご覧ください。
健康経営銘柄
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenko_meigara.html
健康経営優良法人認定制度
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenkoukeiei_yuryouhouzin.html
ITのプロフェッショナルである弊社の大きな財産は、従業員です。従業員が心身ともに健康で活き活きとビジネスの現場で活躍することが、弊社の企業価値向上と持続的成長を促し、お客様に常に選ばれる会社であり続けていくことに繋がるものと考えております。
鈴与シンワートは、今後も、従業員の健康保持・増進を経営課題として捉え、施策を推進してまいります。
<認定期間>
2026年3月9日~2027年3月31日
2.スポーツエールカンパニー
鈴与シンワート株式会社は、従業員のスポーツ活動の支援・促進に積極的に取り組む企業として、スポーツ庁の「スポーツエールカンパニー2026」に認定されました。
当社では、健康保険組合が実施するウォーキングイベントに合わせた社内キャンペーン、スポーツクラブ利用補助、スポーツ系サークル活動費の助成など、従業員が運動に取り組みやすい環境づくりを進めています。
※詳細はスポーツ庁のWebサイトをご覧ください。
社会への貢献
当社は、経営理念である「共生」の精神の下、自社の従業員にとどまらず、連結子会社および取引先等への健康経営の普及・支援、実践事例や知見の共有、本業を通じた健康課題の解決に取り組んでいます。
1.連結子会社への健康経営の普及・支援
連結子会社4社(※)に対し、当社が契約する外部EAP機関の利用対象を2026年4月から連結子会社4社に拡大し、各社の従業員がメンタルヘルスに関する相談窓口を利用できる体制を整えています。また、当社が主催するセルフケア研修およびラインケア研修を、連結子会社4社の従業員・管理職も対象として実施するとともに、健康経営やメンタルヘルス対策に関するノウハウや資料を共有しています。
※鈴与シンワ物流株式会社、シンワ運輸東京株式会社、株式会社インタークエストおよび株式会社ビジネス・デザイン・コンサルティング
2.取引先等への健康経営の普及・支援
業務委託先企業における健康経営の取り組み状況と課題を把握し、各社の状況に応じた支援につなげています。
- 2025年度に業務委託先企業を対象として「健康経営の取り組み」に関するアンケートを実施した結果、83.5%の企業が従業員の健康施策を実施し、20.1%の企業が健康経営優良法人等の認定を取得している一方、16.5%の企業では取り組みが進んでいないことが分かりました。
この結果を踏まえ、個別に支援を希望する企業等とミーティングを実施し、各社の課題に応じて、当社が実践してきた健康施策の内容・実施方法、効果検証に用いる指標や確認方法等を共有しています。今後も、支援後の取り組み状況を確認しながら、必要な情報提供や意見交換を継続します。 - 感染症予防の取り組みとして、当社業務に従事する取引先従業員を対象に、勤務場所にかかわらず、対象となる予防接種の費用を補助しています。
3.健康経営に関する実践事例・知見の共有
当社は、自社で実践してきた健康経営の取り組みや、そこから得られた知見を社外と共有しています。
2026年7月29日に開催された「心の健康投資シンポジウム2026」では、ストレスチェックの集団分析を活用した管理職研修と、職場環境改善に向けた取り組みを紹介しました。自社の実践事例を共有することで、職域における心の健康投資と健康経営の普及に取り組んでいます。
4.本業を通じた健康課題解決への貢献
当社は、人事・給与・就業等の情報を可視化・活用する人事情報システムや、従業員の健康・安全管理を支援するサービスの提供を通じて、お客様の職場づくりと健康課題の把握・改善を支援しています。
- お客様への人事情報システム導入が、人事データ可視化・分析を通じて健康課題の改善・効果検証に繋がり、お客様が健康経営を推進いただくことに貢献しています。
https://s-paycial.shinwart.co.jp/solution/jinjikyuyo/
- 新型コロナウイルス感染症拡大下の従業員の健康状態の迅速な把握を可能とした自社の取り組みノウハウを活かし、お客様へソリューションを提供しています。
https://www.shinwart.co.jp/business/solution/case/poweregg/04.html
サービスサイト
-
- データセンターサービス
- クラウドサービス
- 基幹・ビジネスパッケージ
- ITインフラ構築・保守運用
-
- S-PAYCIAL with 電子給与明細
- S-PAYCIAL with 電子年調申告
- S-PAYCIAL with 電子人事申告
- POSITIVE
- 奉行クラウド / 奉行V ERPクラウド
- Superstream-NX等、人事・財務会計ソリューション
-
- 運転前アルコールチェック&検温クラウドサービス「あさレポ」
- 従業員エンゲージメント向上支援クラウドサービス 「ここレポ」
- 予約システム リザエン
- クラウド型フォーム作成ツール IQ-FORM
-
- 物流業務コンサルティング
- 物流ITコンサルティング
- 物流システム開発
POSITIVEは株式会社電通総研の製品です。
SuperStream-NXはキヤノンITソリューションズ株式会社の製品です。
奉行クラウド / 奉行V ERPクラウドは株式会社オービックビジネスコンサルタント(OBC)の製品です。
Salesforce®、Agentforce Sales、及びその他はSalesforce,Inc.の商標です。

